先日、江崎グリコ株式会社がeスポーツに参入するという
プレスリリースが出ておりましたのでスポンサー事例としてご紹介します。
事例を見ながらアスリートやスポンサー側が学べることをまとめています。
Pockyが遂にeスポーツに参入 PockyとStreet Fighter Vのグローバルコラボが初めて実現『Pocky K.O. Challenge』始動
![](https://prtimes.jp/i/1124/114/resize/d1124-114-495190-5.jpg)
モンスターハンターやストリートファイターで有名な
カプコンと協力し「ポッキーKOチャレンジ」を開催するようです。
詳しい内容はリリース及び、動画を御覧ください。
eスポーツ参戦というよりPR企画の一つ
リリースをご覧頂くとわかりますが、
eスポーツチームを結成したり、専用のゲームを持つわけではなく、
ストリートファイターに「ポッキーエディッション」を用意し、
Street Fighter VのNo.1の座を競い合う「CAPCOM CUP 2019」の会場内で
遊べる機器を設置し、自由にプレイできるようにする他
プロ選手によるポッキーKOチャレンジを開催したり、
そのチャレンジの様子をSNSへ投稿したり、専用商品の販売をする様子。
「eスポーツに参戦」というと、やはり競技に参観のイメージですが、
こういう形での参加もありなのだと言う一つの例でしょう。
これなら自社でゲームを持ったりチームを保有したり、
はたまた大規模なイベントを開催する必要はなく、既存PRの延長です。
話題はゲーム業界メインで、外には広がらず!?
では、ニュースではどれくらい広がったのか?
Googleで「Pockey K.O Challenge」で検索をしてみると
4ページ(40件)ほど出ますが、半分程が当該のニュースで、
それ以外はニュースのキュレーションやリンク集、無関係なものです。
更に、ニュースメディアも一部抜粋などがあるので、
大まかに10~12サイト程度に掲載された状態です。
ちなみに、Googleニュースを使うとこんなのも見れます。
![PockeyKOchallenge_StreetFighter5のニュース](https://sponsor-lab.com/wp-content/uploads/2019/11/image-1024x617.png)
上記以外にもエキサイトニュースや、Yahooニュースもありますがイマイチ…
主にはゲーム系メディアが記事化し、それ以外はリリースの掲載レベルです。
ちなみに、Yahooニュースのコメントは1件、はてブは2ユーザーで、
Twitterに至っては他のキャンペーンが話題になっている次第です。
ポッキーがeスポーツに参入! 「ストリートファイターV」とのグローバルコラボ「Pocky K.O. Challenge」始動
![](https://www.inside-games.jp/imgs/ogp_f/947880.jpg)
アスリートの方はこうやって「掲載先」を探してください
さて、アスリートの方がここから学べること…
は「お菓子メーカーも話題性のためeスポーツに参戦する」って事と、
今回やったように「Google検索」「SNS」への掲載状況を調べることで
「自分の活動、こんなに話題ですよ!」とまとめられると言うこと。
特にメディアに掲載されると転載されているケースも多く、
「Aメディアの取材を受け、B、C、Dに載りました」と言えたり、
「Twitter、はてなブックマークでは一時トレンド入りしました!」とか
「Googleトレンドを見てください!」と言えるわけです。
※グリコさん、今回のイベント名はGoogleトレンドにデータ出ず。。。
また、YouTubeの動画などが伴う場合は再生数はもちろんのこと、
コメント数やコメントする人(国籍、言語)、チャンネル登録者数も参考に、
どれくらいの方に見ていただけるかというのをアピール出来ますし、
YouTubeの場合は説明部分が変更出来るので
「スポンサー契約頂ければ、この動画の部分にURLと共に記載します」と
いう案内だって出来ることでしょう。
企業さんは「流行り物」に乗れば成功すると思わない事
企業様にお伝えしたいのは、今回のリリースの失敗に関してです。
いや、現状「失敗」といえないかも知れませんが…
ツイッターでもはてブでも話題にならず、ニュースもゲームメディアのみ。
その他はリリースだせば絶対掲載するサイトだけです。
後者の「絶対掲載するサイト」はプレスリリース専用のエリアがあり、
なおかつ「所定の業者から出たのは全部掲載」するので瞬時に情報は埋もれ、
なおかつごくごく一部の人しか見てないので注意が必要です。
これを「◯億PVのサイト(ページ全体)に掲載」と宣伝するケースもあり、
いざ有料サービスを利用してもアクセスが対して伸びない一方で、
営業リストを作る業者やクローラーが巡回しているので、
リリース出した翌日から営業電話かかりまくりってのはあります。
個人的には今回の「ポッキーKOチャレンジ」は少々弱かったというか、
リリースのタイトルで「eスポーツ参戦」はやりすぎかと。
この手の「タイトル詐欺」みたいなリリースは嫌われます。
だったら「会場にストリートファイターポッキーエディッション登場!」とか
ストリートファイターの初期のキャッチでもある
「俺より強い奴に会いに行く」にかけて「俺より強いポッキーに会いに行く」
など「ナンノコッチャ?」とアクセスを集めるほうが良いかと思います。
ただ、これらもやはりユーザー向けの内容であり、
記者向けのリリースなら「カプコンとコラボし、ポッキーver登場」とか
固くても確実に内容を伝えるリリースタイトルが必要だと思います。
このあたりは別ブログやnoteをご参照ください。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13138626/75886cbf74077ceffee16ab8abee3d55.jpg?fit=bounds&format=jpeg&height=1024&quality=85&width=1024)
とりあえず言えることは、タイトルで期待させすぎないこと。(記者向けなら)
ユーザー向けならもう少し話題性を持たせることだと思います。
もちろんこの後爆発的にヒットするかもしれません、その際はごめんなさい。
ただ、現状見る限りは「話題になってない」のが素直な意見です。
以上、