F1チームのスポンサー分析2020年版、
5チーム目はレーシングポイントF1チームです。
開幕当初はメルセデスのコピーという話から
「ピンクメルセデス」なんて名前で呼ばれておりました。
実際に圧倒的な強さを見せ、一部で問題も発生しましたが、
シーズンを終えるとマニュファクチャラーズランキング4位でした。
そんなレーシングポイントF1チームの分析をします。
併せて、昨年分もご参照ください。
- レーシングポイントF1のスポンサーは全27社
- 1.BOMBARDIER (カナダ)
- 2.AQUA MONDO (オーストリア)
- 3.BWT (オーストリア)
- 4.Canada Life (カナダ)
- 5.CLARO (メキシコ)
- 6.infinitum (メキシコ)
- 7.xmen (ベトナム)
- 8.J C Bamford (イギリス)
- 9.IFS (スウェーデン)
- 10.ebb3 (イギリス)
- 11.Pelmark (イギリス)
- 12.telcel (メキシコ)
- 13.Acronis (スイス)
- 14.Adaptavist (イギリス)
- 15.alpinestars (イタリア)
- 16.Voip Unlimited (イギリス)
- 17.PIRELLI (イタリア)
- 18.RAVENOL (ドイツ)
- 19.Univa (アメリカ)
- 20.CONDECO (イギリス)
- 21.Genchniq (イギリス)
- 22.HACKETT LONDON (イギリス)
- 23.RNT RAUSCH GMBH (ドイツ)
- 24.SCHUBERTH (ドイツ)
- 25.STL (イギリス)
- 26.UPS Direct (イギリス)
- 27.PARAVEL (アメリカ)
- 来年もメキシコ系スポンサーは続くか?
- イギリス系スポンサーメインはレーシングポイントだけ
- スポンサー募集をする際に学びたい部分
レーシングポイントF1のスポンサーは全27社
余談ですが、スポンサー検索は大変でした。
各チームの公式WEBを見ていたのですが、
スポンサー企業のWEBへリンクがないことがほとんどでして…
一社一社社名で検索するも…別の企業が検索結果にできてしまい、
スポンサーロゴを見ながら「ここだ!」なんてやってました。
今年はウィリアムズ以外、全てサイトにリンクがあり便利でしたし、
何なら公式WEB以外にFacebookやInstagram、Linkedinへの
リンクも設置されているのが時代に合ってるなって思いました。
余談過ぎたので、スポンサー分析へ行きます。
1.BOMBARDIER (カナダ)
https://businessaircraft.bombardier.com/
2.AQUA MONDO (オーストリア)
3.BWT (オーストリア)
4.Canada Life (カナダ)
5.CLARO (メキシコ)
6.infinitum (メキシコ)
7.xmen (ベトナム)
https://www.x-men.com.vn/xmen/
8.J C Bamford (イギリス)
9.IFS (スウェーデン)
10.ebb3 (イギリス)
11.Pelmark (イギリス)
12.telcel (メキシコ)
13.Acronis (スイス)
https://www.acronis.com/ja-jp/
14.Adaptavist (イギリス)
15.alpinestars (イタリア)
16.Voip Unlimited (イギリス)
https://www.voip-unlimited.net/
17.PIRELLI (イタリア)
18.RAVENOL (ドイツ)
https://www.ravenol.de/home.html
19.Univa (アメリカ)
20.CONDECO (イギリス)
https://www.condecosoftware.com/
21.Genchniq (イギリス)
22.HACKETT LONDON (イギリス)
23.RNT RAUSCH GMBH (ドイツ)
24.SCHUBERTH (ドイツ)
25.STL (イギリス)
26.UPS Direct (イギリス)
27.PARAVEL (アメリカ)
以上のようになっております。
全27スポンサーで、2019年は31スポンサーだったので4社減。
昨年からの継続は27社中19社で約70%となります。
国別で件数をまとめるとこんな感じです。
圧倒的イギリス!は相変わらずです。
NECが撤退したことで日本もゼロになってしまいましたし、
2019年にはケニアというレアな国があったのに撤退。。。
一方ベトナムが追加されております。
公式サイトを見ると疑問も多いxmenですが…
来年もメキシコ系スポンサーは続くか?
昨年F1界でメキシコ系スポンサー数No.1でして、
今年はついにレーシングポイントだけがメキシコ系スポンサーがありました。
主な理由はメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレス氏かと思われますが、
当のペレス氏は来年からレッドブルへと移籍します。
レッドブルF1首脳、新ドライバーのペレスがもたらすメルセデスPUの情報に期待
メキシコ人がいないからいきなり契約解除!とはいかずも、
契約更新がなくなる可能性は十分に考えられます。
そう思うと、レッドブルのペレス選手獲得は
PUの情報も良いドライバーも、更にスポンサーまでも手に入り、
いいことづくめかもしれません。
イギリス系スポンサーメインはレーシングポイントだけ
レーシングポイントの特徴といえばイギリス系企業が多いこと。
もちろん多くの会社は世界的にビジネスを展開した上で
「本社」や「メインのオフィス」がイギリスにあるだけですが…
イギリスに本拠地を置くウィリアムズやマクラーレンも
イギリス以外の国が多いですし、大抵はアメリカ系になります。
そんな中、レーシングポイントは圧倒的にイギリスが多く、
次にメキシコとアメリカが来ますが、その二つを合わせても
イギリス系スポンサーの数に及びません。
私の分析・知識不足でこの理由を説明できず申し訳ありませんが、
一つの特徴として見ていただければと思います。
スポンサー募集をする際に学びたい部分
選手がスポンサーを連れてくる、幅が広がる
当たり前の様で、意外と皆さん忘れてしまいます。
選手にスポンサーが付いてきたり、スポンサー募集活動の幅が広がります。
私個人の経験でいえば、モータースポーツのドライバーに
外国人を起用する事で、スポンサーも2社付くとの提案がありました。
結果、テストをしてあまりにも能力ががなかったのでお断りしましたが…
国内のペイドライバー(お金を払って乗る)と同様に、
練習やショットでレースに参戦するという形になりました。
こう書くと「いや、うちは外国人とか入らないから」と言う方もいますが、
決して「外国人」がすべてではありません。
特に全国レベルに達しないチームなどは大手のスポンサーは厳しく、
多くは地元企業や身内の知り合いといった企業が並びます。
ですから、選手の親戚のおじさんがスポンサーとか、
親族に限らず、行きつけのお店が活動を応援してくれたりもします。
活動を伝えて、単純なファンを増やすのもそうですし、
例えば地元メディアに取り上げてもらうには「チーム員」で変化があります。
頑張って、真面目に活動するほど応援する人も増えますし、
仲間内の一人が「FMラジオに知り合いがいる!」と出演の機会が出来たり、
「小学校の恩師が校長になり、学校訪問できる」とかもありえる話です。
個人競技はスタッフもスポンサーを連れてくる?!
では、個人競技だったらどうでしょうか?
今回のように「人が連れてくる」はあり得るのかというところですが、
実際には応援するスタッフの方が連れてくるケースもあります。
コチラも私の経験ではありますが、例えば私がスタッフとしてチームに加わると
一部のショップさんはメンテナンス費用の割引や無償化がありました。
また、サーキットでのトラブルについて同行はしてもらえずも、
当日電話やメールで対策を教えて頂けたりもします。
一次は「チーム監督」として看板を背負っていた際には
やはり「レースやってんだって?」という事でスポンサー契約も頂きました。
これはコーチだったり、例えばボランティアスタッフでもありえます。
選手の「後援会」や「ファンクラブ」も同様の効果が期待でき、
後援者やファンの方がSNSなどを使って広めていく中で、
スポンサーになりえる人や企業に届くという事があります。
注意したいのは「スポンサーありき」で人を集めてはならないこと。
活動費用が大変なのもわかりますが、下心があっては人が離れますし、
トラブルになるケースも十分考えられます。
来年、レッドブルにメキシコ系のスポンサーが付くのであれば
ドライバーさんが連れて行った、またはきっかけを作った可能性はあります。
ドライビングもですが、スポンサーからも目が離せませんね。