昨年末から今年のはじめに何かと話題になった
MISSON WINNOW(ミッション ウィノウ)

ご存知の方もいるかと思いますが、
タバコメーカーであるフィリップ・モリス・インターナショナルの
プロジェクト名となります。フェラーリF1チームのスポンサーとして掲載されています。
※一部のエリアでは掲載されていないケースがあります。
チーム名変更のフェラーリ、たばこ会社関連のロゴ『Mission Winnow』をマシンからも外す。開幕戦のみ「驚きのカラーリング」を採用か
タバコの広告が規制されている中で、
古くからタバコのスポンサーと関係が深かったモータースポーツでは、
規制に伴うスポンサー不足にも悩んでおりました。
一方で、一部のタバコメーカーはロゴ掲載がなくともスポンサードを継続、
そんな中、フェラーリとフィリップモリスが「プロジェクト名の掲載」と
いう形で動き出したのが2018年の後半でした。
2021年 第7戦よりEU圏ではMISSION WIN NOWのロゴが非掲載へ
EU圏ではこの手法に対して反対意見も多く、
結果としてEU圏ではロゴを掲載しないという方向になりました。
フェラーリ、『ミッション・ウィノウ』ロゴをEU圏のレースで使用せずも、フィリップ・モリスとは関係良好?
フェラーリとフィリップ・モリスのMISSION WIN NOW以外にも、
タバコメーカーがプロジェクト名でスポンサードするケースは出ております。
A BETTER TOMORROW(ベター・トゥモロー)はブリティッシュ・アメリカン・タバコとマクラーレンのケース

このタバコメーカー名を消して、スポンサードするケースは
同じF1のマクラーレンでも見られます。
上記の「A BETTER TOMORROW」はBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)です。
この流れはF1に限らず二輪の最高峰MotoGPでも始まり、
イタリアのドゥカティがフェラーリ同様MISSION WINNOWを掲載します。
ただし、、この施策は完璧ではない
なお、国によってはタバコの広告が違法ということもあり、
なおかつこの「タバコメーカーのプロジェクト」が
タバコ広告として規制対象になるか問題になっているため、
フェラーリやドゥカティ、マクラーレンはレース開催国により
ロゴを外すという処理をしております。
チーム名変更のフェラーリ、たばこ会社関連のロゴ『Mission Winnow』をマシンからも外す。
https://www.as-web.jp/f1/459018?all
ドゥカティ、フランスGPで“Mission Winnow”を除去。
今後の展開に期待(個人的に)
タバコが身体に悪いってのはわかります。
また、若者に与えている影響もわかりますし、
宣伝が大きな影響力を持つのも理解しています。
だからこそ、タバコの広告禁止も理解できます。
一方、今最も注目されるサッカーのプレミアリーグだったり、
野球やゴルフ、最近人気のeスポーツにしても
スポンサーからのフィーは非常に重要です。
タバコに次いでエナジードリンクに対する規制の声もあり、
日本では金融商品の一部なども規制されてきています。
もちろん「宣伝」が悪影響を及ぼす一因ではあると思いますが、
そもそも根底には別の問題があるわけですし、
今の所スポーツからスポンサーを取れば成り立ちません。
そういう意味では、何かしらの形でスポンサーを認め、
リーグやイベント、チームに選手を支えてもらう事は
非常に重要であると私は考えます。
タバコの広告が「全て悪」とは言い切れない状況を考えると、
今後、同様の広告が広まってくれればとも考えます。
そうすることで、多くのアスリートに資金が回るかと思いますので。