2019年に書いたこちらの記事、今なおアクセスが多いので2025年に一部追記をいたしました。
2025年、MISSION WINNOW(ミッション・ウィノウ)はフェラーリF1からロゴが消えると共に、MISSION WINNOWを展開したPhilip MorrisもフェラーリF1のスポンサーから消えました。
2021年まで最上位スポンサーになる
MISSION WINNOW、話題になった2019年から2020年は通常のスポンサー(それでも上位)でしたが、2021年にはタイトルスポンサーとなり、シェルよりも上に表記されました。
しかし、翌年2022年に大きな動きがあります。
2022年 MISSION WINNOWが終了し通常枠に
しかし、翌年2022年にはMISSION WINNOWのロゴが消えPhilip Morrisになると共に、去年まではシェルの上だったのが通常のスポンサーと並ぶ形となります。
尚、シェルと同等の上位スポンサーに3社(Santander、VELAS、Snapdragon)が加わりました。

そして今年、2025年に大きな動きがあります。
2025年、Philip Morris(MISSION WINNOW)はさらに下に
そして2025年、さらに下にいきました。

あまりに見づらいので枠をつけましたが…
通常、上位契約(より多くの資金を出す)だと左上に行きます。フェラーリの場合だとhpが最上位、シェルがその次、ambiparやレイバンが通常で、その下になると更に契約が小さいものになります。
このPhilip Morrisがあるエリアは一部物品提供なども含まれるのではないかというロゴ(BELL、NGK、テクノジムなど)もあります。
一時はhpと同じ位置にいたと思うと時代の変化というか、効果がなかったのでしょうね。
British American Tabacco/A BETTER TOMORROWはマクラーレンの上位スポンサー
一方、Philip Morris/MISSION WINNOWと同じようなことをしていたのがマクラーレンのスポンサーであるBritish American Tabacco/A BETTER TOMORROWです。こちらもF1がタバコの広告を規制した事から、別ブランドやメッセージの掲載になりました。
私が記録している限りですが、2019年には上位スポンサーとして名を連ねております。
そして、2025年現在も最上位ではありませんが、通常スポンサー枠の左上(おそらく最優先)の位置におりますので、その関係の深さやスポンサーフィーの多さが伺えます。
面白いのはこのタバコの広告をうまいこと掲載した2チームの上位にSnapdragonやAndroidといったスマホ系のスポンサーがしっかり入っている事。これもひとつ時代の変化を感じますよね。
以上がMISSION WINNOWに関する2025年の話です。なお、以下は2019年に書いた記事です。
昨年末から今年のはじめに何かと話題になった
MISSON WINNOW(ミッション ウィノウ)

ご存知の方もいるかと思いますが、
タバコメーカーであるフィリップ・モリス・インターナショナルの
プロジェクト名となります。フェラーリF1チームのスポンサーとして掲載されています。
※一部のエリアでは掲載されていないケースがあります。
チーム名変更のフェラーリ、たばこ会社関連のロゴ『Mission Winnow』をマシンからも外す。開幕戦のみ「驚きのカラーリング」を採用か
タバコの広告が規制されている中で、
古くからタバコのスポンサーと関係が深かったモータースポーツでは、
規制に伴うスポンサー不足にも悩んでおりました。
一方で、一部のタバコメーカーはロゴ掲載がなくともスポンサードを継続、
そんな中、フェラーリとフィリップモリスが「プロジェクト名の掲載」と
いう形で動き出したのが2018年の後半でした。
2021年 第7戦よりEU圏ではMISSION WIN NOWのロゴが非掲載へ
EU圏ではこの手法に対して反対意見も多く、
結果としてEU圏ではロゴを掲載しないという方向になりました。
フェラーリ、『ミッション・ウィノウ』ロゴをEU圏のレースで使用せずも、フィリップ・モリスとは関係良好?

フェラーリとフィリップ・モリスのMISSION WIN NOW以外にも、
タバコメーカーがプロジェクト名でスポンサードするケースは出ております。
A BETTER TOMORROW(ベター・トゥモロー)はブリティッシュ・アメリカン・タバコとマクラーレンのケース

このタバコメーカー名を消して、スポンサードするケースは
同じF1のマクラーレンでも見られます。
上記の「A BETTER TOMORROW」はBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)です。
この流れはF1に限らず二輪の最高峰MotoGPでも始まり、
イタリアのドゥカティがフェラーリ同様MISSION WINNOWを掲載します。
ただし、、この施策は完璧ではない
なお、国によってはタバコの広告が違法ということもあり、
なおかつこの「タバコメーカーのプロジェクト」が
タバコ広告として規制対象になるか問題になっているため、
フェラーリやドゥカティ、マクラーレンはレース開催国により
ロゴを外すという処理をしております。
チーム名変更のフェラーリ、たばこ会社関連のロゴ『Mission Winnow』をマシンからも外す。

ドゥカティ、フランスGPで“Mission Winnow”を除去。
今後の展開に期待(個人的に)
タバコが身体に悪いってのはわかります。
また、若者に与えている影響もわかりますし、
宣伝が大きな影響力を持つのも理解しています。
だからこそ、タバコの広告禁止も理解できます。
一方、今最も注目されるサッカーのプレミアリーグだったり、
野球やゴルフ、最近人気のeスポーツにしても
スポンサーからのフィーは非常に重要です。
タバコに次いでエナジードリンクに対する規制の声もあり、
日本では金融商品の一部なども規制されてきています。
もちろん「宣伝」が悪影響を及ぼす一因ではあると思いますが、
そもそも根底には別の問題があるわけですし、
今の所スポーツからスポンサーを取れば成り立ちません。
そういう意味では、何かしらの形でスポンサーを認め、
リーグやイベント、チームに選手を支えてもらう事は
非常に重要であると私は考えます。
タバコの広告が「全て悪」とは言い切れない状況を考えると、
今後、同様の広告が広まってくれればとも考えます。
そうすることで、多くのアスリートに資金が回るかと思いますので。
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