東大特任准教授の発言とマネックスによるスポンサー解除から学ぶこと

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先日、このようなニュースがありました。

東大特任准教授、問題発言で大学側から「遺憾の意」 講座提供元のマネックスも寄付停止の事態に発展

東大特任准教授、問題発言で大学側から「遺憾の意」 講座提供元のマネックスも寄付停止の事態に発展
東京大学の特任准教授の発言をめぐって、大学側や関連企業が声明を発表する事態が起きている。東大は遺憾の意を表するとともに、不快に感じた人に対して謝罪を発表した。

簡単に説明すると、東京大学の 特任准教授 大澤昇平氏が、

「自社では中国人は採用しない」など国籍による差別と取られる発言をし、

東京大学が謝罪、スポンサーのマネックスが寄附を中止しました。

この特任准教授というのは、外部資金での研究開発をしたり

期間限定の授業を提供する際に期限付きで雇われる教員です。

今回の講義はマネックス他数社が資金を提供していたこともあり、

「寄附の中止」という結果を招いたわけです。

SNSの発言は注意。特に人種や性別、政治は賛否あり

では、ここから何を学ぶか?

一番はSNSの発言、特に人種や性別、政治に関するものは

同じ意見を持つ人、反対の意見を持つ人がかならずいます。

以前は多数派が幅を利かせ、少数派は隠れていたり、

メディアが報じるのが「主流」として扱われていましたが、

最近ではSNSを活用し少数派の方もしっかり発言します。

また、時にはその少数を集めて「多数」に見せることも可能で、

例えば「違法薬物はよくない」という一般的な意見でさえ、

「大麻は一部で合法だ!日本が遅れてるだけだ!」

「麻薬は医療でも使われている!」といった意見が出るわけです。

また、多数や少数に関わらず「議論をしたい人」「相手の意見を曲げたい人」に

当たってしまうと、それこそ粘着と言えるほどSNS上で付きまとわれたり…

かくいう私もこんな事書いてますので、攻撃を受ける可能性はあるわけです。

「SNSの発言には気をつける」と言えば簡単ですが、

実は「一般的な意見ならいいだろ」って事はないわけですし、

先日、ダルビッシュ選手もSNSでのやり取りが話題になっていましたように、

正論でさえ通じない人間、そしてその通じない人間を支持する人間がおり、

メディアが部分的に切り取れば正義にも悪にもなって報じられるわけです。

ですから、面倒なら「SNS持たない」も一つではないかと思うほどですが、

マイナーな選手がメディアへの取材もない状況で名前を知ってもらうには

やはりSNSが有効なので、ここは活用していきたいものです。

もう一つのポイント。「大学の意見ではない」と行っても無駄

今回の件でもう一点注意したいことがあります。

問題となった「中国人を雇わない」という発言について、

実は前に「弊社Daisyでは」というのが付いています。

要するに東大の特任准教授としてではなく、会社としての判断であると

アピールをした(つもり?)であるわけですが、

大澤昇平氏 の他の仕事である特任准教授のスポンサーに影響しました。

「私個人の意見です」といっても、関係する組織には迷惑がかかり、

結果的にはスポンサーを失っているわけです。

アスリートの方では「いやいや、そんなケース稀でしょ」って思うかも

知れませんが、下記のようなミスは発生するのではないでしょうか。

例えばですがレッドブル(エナジー飲料)のスポンサーが付いています。

が、家族と旅行に行って写真をアップしたらモンスターエナジーが映り込む。

他にもタイヤメーカーのヨコハマタイヤがスポンサーに付いているも、

「実家の車整備中~」とアップしたら、ちょうどブリヂストンタイヤが映る。

正直、偶然であり決して自分が普段スポンサー以外を使うわけではありません。

ですから「細かいこと言いすぎでしょ!」って思うかも知れませんが、

一方で、少し気を使えば「写っていない写真」を撮ることができますし、

なんなら「余計なものが写り込んだ」なら使わなければいいだけです。

考えて下さい、皆で写真とって偶然裸で走る変態が写っていたら?

万が一、無関係な方がカメラ目線で写っていたら?

その写真は使わないか、せめてスタンプとかで隠したりしますよね?

そこは気遣うけど、スポンサーには気遣わないのかって話です。

テレビが非常によい例で、NHKなどはペットボトル飲料のラベルを剥がし、

最近は「ご覧のスポンサーの提供で…」という時に、

広報に映り込むロゴなどを消す傾向にあります。

要するに、それだけ気遣いをしているわけです。

もちろん、自分は個人だしそこまでやらなくていいやって方もいるでしょうが、

誰かがやっているならそれは「差」となりますし、

そこまで「気をつけてSNSを使う」というのは現代では非常に魅力的です。

スポンサーさんがアスリートを見た時の判断に影響があるかもしれません。

企業はアスリート個人に対しても「安心」を求める

先程出てきた「SNSに気を使っていて魅力的」という話ですが、

今回の東大准教授のように、スポンサーしている人やチームの不祥事で、

会社のブランドに悪いイメージが付くことを非常に嫌います。

お金を払って会社やブランド、商品イメージを挙げたいからスポンサーし、

商品を多くの人に知ってもらい、買ってもらうために協賛しているのに、

そのスポンサーや協賛でマイナスイメージがつけば本末転倒ですよね。

ですから、企業はアスリートに「安心」や「信頼性」を求めますし、

結果、個人事業主では契約に至らずエージェントや事務所を介しますし、

契約が厄介だと「名のしれた選手か、スポンサーしないか」になります。

私への相談でも「法人を設立したほうがいいですか?」というのがあります。

正直、株式会社だと設立に30万、合同会社でも約10万かかり、

経費処理などは個人事業主と変わらずも、決算など手間や費用も増えます。

では、スポンサーが一社もない状況でその投資をすべきかは悩みますが、

一方で多くのアスリートが「個人」のままでいるのを考えると、

マネジメント会社として身内の方が代表を務める法人があったり、

うちの会社のような外部の会社がある方が目立つケースもあります。

ここは先行投資と考えるか、個人で結果を出すか自分で決めるしかありません。

最後に、今回のマネックスの判断については

寄付講座に関し問題があるなら寄附を止めても良いという例になり

よろしくないという意見も出ております。

特任准教授の発言は問題ですが、別の見方もあり意見もあるという事です。

やはりいちばんはこの手のものに触れないということがポイントでしょう。

異常、東大特任准教授の発言から学ぶことでした。

最後に、意味もなくかわいいパグの画像を入れておきますね。

アイキャッチ探してたら見つけたかわいいパグ
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