2019年に日本でラグビーワールドカップが開催されます。
関係機関や様々な方面からその経済効果をアピールする
数値や資料が出る一方、2020年のオリンピックもあってか
どうしても数値と現実の差を感じたので調べてみました。
簡単なブログ的にご覧いただければと思います。
経済波及効果 4,372億円、GDP増加分 2,166億円
見出しの数字は、公益財団法人ラグビーワルドカップ2019組織委員会が
発表したものを引用しました。
関連する数値として、気になったのが
・雇用創出効果 25,000人
・訪日外国人客 40万人
といったものです。これは、多いのでしょうか?少ないのでしょうか??
前大会と比較をしてみたいと思いますが、その前に気になったのがコチラ。
開催都市全体の介在波及効果 2,330億円(株式会社日本政策投資銀行)
https://www.dbj.jp/pdf/investigate/etc/pdf/book1605_01.pdf
すでに大きな乖離が…上記は「開催都市」に限定をしておりますが、
開催都市と同額の経済効果が非開催都市にもあるという試算は…ねえ。
なお、開催会場は下記の通りです。
- 札幌ドーム (北海道)
- 釜石鵜住居復興スタジアム (岩手県)
- 熊谷ラグビー場 (埼玉県)
- 東京スタジアム (東京都)
- 横浜国際総合競技場 (神奈川県)
- 小笠山総合運動公園エコパスタジアム (静岡県)
- 豊田スタジアム (愛知県)
- 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
- 神戸市御崎公園球技場 (兵庫県)
- 東平尾公園博多の森球技場 (福岡県)
- 熊本県民総合運動公園陸上競技場 (熊本県)
- 大分スポーツ公園総合競技場 (大分県)
主要都市はほぼ入っているような気がします。
改めまして、前回大会のデータを見てみましょう。
経済波及効果 3,013億円、GDP増加分 1,344億円
見出しの数字は、EYという税務等を扱う世界的グループと、
2019の算出にも参加した新日本有限責任監査法人で作成しております。
なお、新日本有限責任監査法人はEYメンバーファームだとか。
また、先程気になった数値を見てみましょう。
・雇用創出効果 41,000人(日本の1.64倍)
・来訪外国人客 46万6,000人(日本の1.16倍)
ラグビーに期待して来る外国人は少なく、雇用も生み出さない。
でも、経済波及効果は1.45倍という試算をしているわけです。
来訪外国人が少なく、雇用が少なくも経済効果が大きい場合もあります。
・自国内の観客が多い
・来た人の消費額が高い
上記の場合に当てはまっているんでしょうか?
日本のラグビー観客数はイギリス5分の1
のっけから不穏な数字で申し訳ありませんが、事実です。
数値が出ているもので比較をしますが
イギリス プレミアシップ 81,193人(2013-14)
日本トップリーグ決勝 15,747人
観客数の圧倒的な違いがわかるかと思います。
実際、テレビでの放映なども限られており、万人単位の集客がある
人気のスポーツといえば野球とサッカーぐらいです。
最近はバスケットボールも頑張っておりますが、
1試合の平均入場者数は五郎丸選手のブームの頃から下げ調子。
ただ、暗い話ばかりではありません。
日本-NZ戦は最多の43,751人を記録!
昨年の11月に行われた日本対ニュージーランド戦では、
過去最多の4万3,751人が来場下とのことです。
なお、場所は「味の素スタジアム(東京都)」となります。
こうしてみると、やはりラグビーの人気がイギリスほどではない日本で、
2015年のラグビーワルドカップ・イギリス大会以上の経済効果は
望みに行くのではないかと考えます。
もちろん、インバウンドブームで来日外国人が増えておりますし、
比較的消費額も高い傾向にはありますが…
開催まで半年もありませんので、ここから更に盛り上がることに期待です。
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