先日、経営者の会で面白いお話があったので一つ。
ある登山家の方が最初に2,000万円の支援を受けた時の話です。
お話されていたのは、その2,000万円ゲットに同席した方でして、
なんと2,000万円手に入れた時は「無名の若者」でした。
彼がなぜ2,000万円もの大金を手に入れたのでしょうか。
無名の若者が自分のため「2,000万円」くださいと現れた
先に「登山家」としましたが、2,000万円を手に入れた際は、
決して有名でもなく、何だったら「初の本格的な登山」のために
資金を集めている最中だったそうです。
彼は決して「登山部に所属し、日本を制覇。次は世界だ!」とかでもなく
「好きだった子が登山部だったがフラれた」というきっかけから
登山が始まり、やがて「その分野で有名になってやる」という
想いがあって国内で練習した後、海外への遠征を決めたそうな。
資金提供依頼をする人の顔さえ知らない
講演者の方と後のスポンサーとなる方が一緒に居たそうですが、
最初「(スポンサー)さんは…どちらでしょうか?」と
講演者の方に声を掛けられたとか。
そして講演者の方が「この人が(スポンサー)さんだよ」と説明して、
初めて「ああ、貴方が(スポンサー)さん」ですかとなったそうです。
ちなみに、スポンサーとなる方は旅行業界では少しは名のしれた社長さんで、
ネットで調べたらすぐにでも顔が出てきたりしております。
が、この登山家の方は直接会える場所に来たものの
当人の顔までは調べてきていなかったようです。
熱意と経費経費の話で、後日面談へ
失礼とも言えるファーストコンタクトではありましたが、
その後、登山家の方はご自身の生い立ちや挑戦する内容、
また必要な費用やどうしてそんなにお金がかかるか、
そして、なぜその人に話を持ってきたか説明していたそうです。
講演者の方はその具体的な提案は記憶にないようですが、
熱意はもちろん「登山ってお金がかかるんだな」というのが
正直な感想であったようです。
当サイトでも「経費は明確に」と言っておりますが、
やはり知らない方からしたら「なんでそんなかかるの?」はありますし、
正直、胡散臭い人間も寄ってくるのが「お金持ち」です。
その胡散臭い人間と一緒にされないためにも、
やはりしっかりとした説明が必要であると考えます。
スポンサー契約と、他スポンサーの紹介
最初に必要だった2,000万円は
「顔も知らないスポンサー」さんが出されました。
その後、登山家の方は中小様々なスポンサー契約を獲得し、
活動を継続されています。
なお、この登山家の方と契約をしているスポンサー企業をを見ていると、
最初のスポンサーさんと個人的に付き合いのある方が、
役員をつとめる会社がいくつか見られます。
一人のスポンサーさんが「ファン」になってくれたことで、
より多くのスポンサーを連れてきた例だと思います。
最初の2,000万は熱意と準備。その後は信頼
では、なぜ顔も知らないレベルで声をかけて
2,000万円の支援を取り付けた上に継続して
スポンサー契約を頂けたのでしょうか。
正直、最初は熱意が一番だと思います。
そして経費が明確に示されていて、それがうまく話せて、
なおかつ「出会える場所」に足を運んでいます。
この登山家の方は間違いなくスポンサーの方が居る
ネットワークを見つけ出し、そこに自ら参加しています。
「練習で忙しいからそんなの行けない。」
「そういう集まりって、お金かかるんでしょ?」
「正直、そんなコネ無いから」
「誰かが紹介してくれるの待ってるんです。」
上記はスポンサーが付かない方からの意見です。
正直、こんな活動をする私でさえ色々な場所に出向き、
付き合いでお金を使い、そこで「こんな活動してます」と言います。
それを何度も繰り返した結果、企業の方は
「アスリートとの広告を考えてるんだけどさ。」
「こんなスポンサーの話来たけど、どうかな?」
なんてご相談をいただきます。
また、私がサポートする人の話をすると、皆さん気にしてくれます。
ここで当人がしっかり情報発信してないと、私がどれだけ
一生懸命宣伝しようが、契約になんて至りません。
一方で、最初こそサポートしても後はしっかり活動報告をし、
さまざまな場所に顔を出し、メディアの取材に答えていると、
その方はこちらのサポートが無くてもスポンサーとの関係を深めます。
今回の登山家の方は私のサポートではありませんが、
やはり、スポンサーさんとの関係構築がうまく行ったのでしょう。
そこには純粋な活動、結果、そしてスポンサーさんへの報告など
単純なアスリートとしての活動+αがあったからです。
スポンサーを獲得出来る、出来ないの差は些細なことです。
一方で、活動や関係を継続するのは努力も必要です。
だからこそ、自分が働かずして「お金」を出してもらえるんですから。
なお、今回は記事は具体的な名前を控えました。
記事をみて「おっしゃ、俺もこの人に行こう!」とか
「あの人に出したなら、自分にも出してください!」って方が
殺到してしまってはご迷惑になると思ったからです。
ただし、こういう方がどこかには居るわけで、なおかつ前例もあるので、
根気よく探せば当人に会え、もしかしたら「またか…」と思いつつ
スポンサーになってくれる可能性があるかもしれません。
チャンスは準備した人のもとにだけ来ると言いますが、
皆さんもスポンサー候補に出会うというチャンスに備えて
しっかりと準備をしておいてください。
また、自ら様々な場所に出向いて「チャンス」自体を増やすのも重要です。
みなさんのスポンサー獲得活動が成功することを祈っております。