良い企画書の真似をする。バーグハンバーグバーグの企画書

良い企画書の真似をする。バーグハンバーグバーグの企画書

皆さん、バーグハンバーグバーグという会社をご存知でしょうか。

バーグハンバーグバーグのWEBサイト

オモコロジモコロヌートンなどを運営され

話題になるコンテンツの企画が得意な会社です。

独特な企画も多く、地獄のミサワやARuFa氏は

ネットで見たことがある人もいるかも知れません。

https://present.otome-yusha.jp/

さて、そんな会社がどうしたという話ですが、

今回、この会社が作る企画書がネットに公開されていました。

おっしゃ、パクろう!!

ではなく、企画書としてわかりやすく

学ぶべきポイントが多かったので紹介したいと思います。

7月よりこの試みが始まり、今後も続くようなので期待しております。

お手本のようなステキな企画書

そんなステキな企画書が公開されているのが下記となります。

既にご存知の方、記事を読まれた方は

「遊び半分みたいな会社」と思われるかも知れませんが、

この中からネットで話題になったものが多数あるわけです。

そのアイディア自体も真似したいところですが、これはまた後ほど。

後者の記事で公開されている企画書が見れます。

転載はできないので、リンク先で御覧ください。

資料を見ると以下のような基礎がしっかり守って作られています。

1シート1メッセージ

プレゼン資料作成の本を読むと必ずある話です。

1シートに伝えたい事を一つ入れます。

複数入れるとどれを見ていいかわからないとか、

気が散ってしまうなどの理由もあり

「1シート1メッセージ」が企画書作りの基礎としてあります。

こんな感じで1シート1メッセージ

カラーは3色以下(写真・画像等は除く)

1シート内にカラーが3色以内で収まっています。

例えばですが、白いシートに対し

  • 本文:黒文字 (1色)
  • 強調したい部分:赤文字 (2色)
  • 注意して欲しい部分:青文字(3色)

といった感じです。稀に4色や5色使っているのもありますが、

結局「どの色が大事なの?」となりかねません。

人は、基本的に赤を注目しますが、例えば黄色と黒が並ぶと、

工事現場の危険表示や蜂に似ていることから注意が向くと言われます。

他にも赤系(赤、オレンジ、黄色)の中に青があると、それだけ目立ちます。

本当に伝えたい部分、キーワードが伝わらなくなるので、

やはり3色でまとめるのが無難です。

冗談抜きに、たまにこんなのが来ます

もし、シートの文字が赤ばっかりや青ばっかりになるなら、

「何を一番伝えたいのか?」を考え直すのも良いでしょう。

また写真やイラストはカラーに含みませんし、

どうしても色分けが必要な際は「グレー」を使ってみてください。

白と黒で構成されるシートならグレーは邪魔をしません。

写真やイラストで伝える

コレも非常に重要なことです。

よく「ユニフォームにロゴを入れます」とか

「車体にステッカーを貼ります」と言いつつ、

そのサンプル写真がないケースがあります。

もちろん、今までスポンサーの実績がないので、

実際のスポンサーロゴ入写真がないかもしれませんが…

それでもどんなユニフォームなのかとか、

実際に貼り付けるとどれくらいのサイズか等は伝えられます。

机の上で見ると大きく感じたのに、外に出たら小さい…はよくあること。

小さいと目立たない上に「大きな枠」を買ってもらうチャンスも逃します。

ユニフォームはもちろん、車やブースでもいいですね

掲載媒体やPVが明記されている

リンク先、パンに関する企画書および金持ちの友代の家の企画書は

どのメディアに掲載され、どれだけPVが保証されるか記載があります。

アスリートの場合メディアへの掲載は保証ができませんが、

過去のイベント入場者数や、掲載されているメディアに関し、

数字を示しつつ「◯試合への参加を保証」といったことは可能です。

また、SNSの場合はフォロワー数を明記した上で

「◯件の投稿を保証します」といった事もできるでしょう。

競技出場回数の保証ならできそうですよね

大まかな金額明記されている

リンク先のページおよび、各シートには金額も記載があります。

同時に、注意事項もあるので後からトラブルが起きにくいでしょう。

金額を明記しない方、実は多いんです

不足分は補足資料などで補う

先程のPV保証の部分もありましたが、

シート内に収まらない追加の情報は「補足資料」を用意します。

これによりシートは簡素化されますし、

「もう少し詳しく聞きたい」にも「後日」という対応をしなくていいんです。

補足シートは用途に応じ表でもグラフでも

企画書のデザインも参考に

先に「パクろう!」と書きましたが、半分嘘、半分本気です。

このように学べる部分は学ばせていただくのが良いでしょう。

また、ある程度の知識を持った上で多くの資料を見ると、

「ああ、このデザインはあの本に書いてあったな」なんて事もありますし、

多くのデザインを見るうちに「こうしたほうが良いのでは?」も浮かびます。

もちろん、真面目に本を何冊も読むのはいいことですが、

企業のテンプレートはそれぞれのスタッフが学んだ上で、

意見交換やトライ&エラーをしながら完成されたものになります。

ですから、公開いただけるなら拝見しましょう。

そして良い部分はしっかり学ばせていただきましょう。

ちなみに、バーグハンバーグバーグさんは資料を公開することで、

もしかしたらどこか「クライアント」を見つける可能性がありますし、

今回のように「SNSでシェア」されるわけです。

こういった企画力も素晴らしい会社だと思います。

企画ごと丸パクリ…は失敗のもと

企画書の作り方は学ばせていただき…アイディアに詰まったし、

なんだったら企画自体もパクらせてもらおう!

なんて思った方は大抵失敗しますので注意してください。

記事中にもこのような記載があります。

注意事項

「企画ネタだけパクって自社でやる」というのはやめてください。 バーグハンバーグバーグが責任を持って作ります。 ※おそらく他の方ではおもしろい部分を再現するのは難しいと思います。

https://bhb.co.jp/blog/12338/

そうなんです。この企画書の内容が「面白くて、広告になる」のは

バーグハンバーグバーグという会社だからこそ、なんです。

企画書だけ見て企業がパクったり、別の企画会社がパクっても、

バーグハンバーグバーグのような編集力もなければ実績もありません。

また、SNSのフォロワーは「面白いの好き」で固められているわけで、

その人達の拡散力もバーグハンバーグバーグの魅力です。

ですから、企画内容までパクるのは失敗するので辞めましょう。

パクって失敗の例を一つ。それは地方自治体のゆるキャラです。

一つの自治体が成功したPRや事業を、他も真似をします。

が、大抵は一番最初のを超える成功を収められません。

理由は簡単「中途半端にパクった」からです。

そして、その中途半端になる原因は企画やバックボーン、

内部で活動する人やチーム、予算の違いです。

表面的な部分だけ見てパクっても完璧ではありません。

ですから「中途半端」になるわけですね。

とりあえずアイディアは拝見しつつ、

自分自身ができるプランを作成していきましょう。

最後に、企画書作りの勉強に良い本を一冊ご紹介します。

PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則 ¥2,570-

なかなか良い金額しますが、この一冊で基礎から応用まで学べます。

下記も良かったんですが、応用まで考えると別の本も欲しくなりました。

一生使えるプレゼン上手の資料作成入門 ¥1,944-

本を読んでから先の資料を見ると「なるほど!」が増えます。

体系的に学び、実際に使われている資料を見るのは理解も深まりますので、

資料作成前にはぜひ一度本なり読むようにしてみてください。

以上、良い企画書の真似をする。という記事でした。

バーグハンバーグバーグさん、本当にありがとうございます。

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