F1の裏側とモーターホームでのスポンサー募集活動

F1の裏側とモーターホームでのスポンサー募集活動

今日はちょっと裏側?的なお話です。

最近は他のスポーツでもこの活動があるようですが…

他ではなかなか見ない「F1のスポンサー獲得術」です。

先輩が数年前にスポットでスポンサードしたので、

その裏側を教えていただいた次第です。

是非、皆さんも活用できればと記事にしてみました。

モーターホームの中ではスゴイことが…

モーターホームで一緒にレースを観戦…でなく打ち合わせ

モーターホームって書きましたが、知らない方のため…

モータースポーツではチームと一緒にモーターホームが移動します。

https://www.as-web.jp/f1/479675

レーシングポイントF1 モーターホーム(スクリーンショット)

上記だけみると「ベランダ」か「オープンカフェ」ですが、

実はレースのたびにこの建物を作り上げているんです。

メディアで見ると、ここでドライバーやスタッフがくつろいでいたり、

メディアの取材を受けるスペースがあったりもします。

身近なところで言うとキャンピングカー的な…

あれを大きなトラックと追加の骨組みで作る感じです。

チームのスポンサーともなればこの場所にも入れまして、

レースの日にはアテンドのスタッフと共にレースを観戦します。

ちなみに、某メーカー系のお仕事をし、サポート企業をしていた友人は

富士でのF1の際に東京までヘリで迎えに来てもらってました。

まあ、チームが「スポンサーをおもてなしする場所」ですね。

スポンサーは家族や友人を連れてレース観戦をします。

これが一般的な話。ここから少し裏側へ。

実は「チームにスポンサーしたい」って企業が出てくると、

仲介業者やエージェントに案内され、モーターホームに招待されます。

モーターホーム内でレースを見つつ、美味しい食事も出てきつつ、

担当者の方と具体的な話がすすめられているわけです。

また、既存スポンサーさんの紹介とかの場合は、

そのスポンサーさんも同席をします。

なるほど、招待したり打ち合わせしてるんだ~

で終わらないのがF1です。

スポンサー同士のマッチング

なんと、スポンサー同士のマッチングも行っています。

例えばですがスポンサーに世界的な電話機器メーカーA社がいたとします。

そして、新しいスポンサー候補は最近業績を伸ばす電話部品メーカーB社、

自国ではシェアNo.1で次に海外展開を検討している。

そう、ここでF1を介して2社が商談の場を持つわけです。

B社はA社への部品納入をしたかったり、

A社の販売ネットワークを借りて世界展開をしたい。

一方のA社はB社がある国でシェアを伸ばしたい…など。

要するにF1に関するスポンサー企業と

交渉の場を手に入れるため、またお近づきになるため

スポンサーになるという事です。

少し異なるマッチング例ですがマクラーレンを見ると

古くからケンウッドがスポンサーを行っており、

その結果F1チームとは別の市販車のオーディオにも

ケンウッドが採用されております。

また、曙ブレーキに関しても同様で、F1チームにスポンサードし、

市販車のハイパーカーP1にブレーキが採用されています。

マクラーレンのF1チームと市販車部門なので、

マッチングとは言い難い部分もありますが…

単なるF1マシンへのスポンサーだけには終わっておりません。

数年以上前に「走る広告塔」でなかったF1。次の時代は…

モータースポーツの広告というと

「スッテカーを貼り付け走る」とか

「F1マシンがカタログに使えたり、限定品が出せる」と思われます。

しかし、それはあくまで表側でして、

裏側ではすでにこんなサービスを展開していたんですね。

だからこそ、世界進出したい企業や、急成長の企業と

ネットワークを作りたい大企業が年間数十億も払ったわけです。

しかし、時代は大きく変わってきました。

今では個人が外国の企業から物を仕入れることだって可能になり、

企業のSNSや担当者のSNSから連絡することも可能になりました。

先程出ましたが、例えば私がマクラーレンに連絡するのも可能です。

もちろん、相手にされるかは別ですが…

このF1のマッチングビジネス、おそらく今は更に進歩しているんでしょう。

ただ、強いのは「紹介」と「一緒に応援」ということでしょうか。

上にも書きましたがいきなり連絡しても相手にされない可能性がある中、

F1へのスポンサードでは確実に「つなぎ」が居てくれるわけです。

その信頼性を手に入れ、一緒に応援し団結を強める意味では、

まだまだこのマッチングという仕組みは良いと思います。

個人でも可能なスポンサーマッチング

はいはい、F1はスゴイね~

と思わないでください。これは個人でも実行可能です。

例えばですがモータースポーツならメーカーと取り扱い店舗です。

メーカーは取り扱い店舗増やしたいし、店舗はよりよい条件が欲しい。

他にも「WEB会社」「広告代理店」ならどんな業種にもマッチしますし、

「競技関連のメーカーばかり」でもマッチングは成り立ちます。

ポイントは2つだと思います。

1つ目は「スポンサー同士が合う場所・機会を作る」こと。

年1回の御礼の会だっていいですし、毎回イベントに招待してもよし。

2つ目は「うまく組み合わせてあげる」こと。

例えばメーカーのA社さんが「ECサイトの売上を上げたい」というなら、

WEB会社のB社さんを探したり、専門ECを運営する会社を見つけたり。

一歩進んで「A社さんとB社さんのこんなコラボいかが?」とか、

やはり「つなぎ役」になることで単なる「広告塔」ではなく、

「マッチングしてくれる人(場所)」になります。

少し先の長い話にはなってきますが、

戦績やSNSなどの数値だけに頼らないものですし、

関係者全員がハッピーになれるので頭の片隅にでも置いておいてください。

それにしてもF1はよく出来たビジネスですよね…

以上、F1の裏側とモーターホームでのスポンサー活動という記事でした。

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