【二番煎じ】たった500万円でYahooトピックスに載るPR

【二番煎じ】たった500万円でYahooトピックスに載るPR

本日、Yahooを見ていたら面白い記事がありました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191107-00000032-kyodonews-soci
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191107-00000032-kyodonews-soci

ズワイガニが世界最高値で落札されたそうな。。。

このPR、とってもよく出来ているので

ぜひ、企業様にも活用頂ければと想い記事にしました。

二番煎じの「初競り・最高値落札」

この記事を見て、皆さんマグロを思い出したのではないでしょうか?

大間のマグロ3億3360万円 豊洲初セリで史上最高値

https://www.asahi.com/articles/ASM152F5QM15UTIL001.html

毎年高値更新をしている状況であり、少し慣れてきましたが…

それでも今回のニュースを見て「ああ、マグロと同じ」と

思い出された方は多いのではないかと思います。

一部の人からはこの「ご祝儀価格」に批判がある一方で、

関係者はマグロという食材に注目が集まり消費されるのはもちろん、

店舗や市場レベルでも恩恵があるので賛成の声が多いです。

今回の「ズワイガニ」はコレを模したものと言えます。

ただ「落札価格」だけを真似したわけではありません。

ギネス申請で二度美味しい、2018年のズワイガニ競り

実は2018年にもズワイガニの競りがニュースになっています。

ズワイガニ1匹200万円、過去最高値か 鳥取で初競り

https://www.asahi.com/articles/ASLC73CLNLC7PUUB003.html

上記のように、200万円で落札されニュースになりました。

上記の記事が2018年11月7日のものでして、その後下記のようなニュースが。

鳥取県、最高額のズワイガニのギネス申請 初セリで200万円

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37856410W8A111C1LC0000/

鳥取のズワイガニ、ギネス認定  競りで1匹200万円

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/746253

申請のニュースが11月16日、認定のニュースは11月24日です。

上記はあくまでざっと調べて最初に出てきた媒体ですが、

日経新聞などにも掲載されており、その広告効果は絶大であると言えます。

また、この結果により「ギネス認定」という肩書が付きます。

これは200万円で落札されたズワイガニもそうですが、

何より「鳥取のズワイガニ」に大きな付加価値をつける事となります。

200万円はズワイガニ一匹(食べる頃には一杯)の価格として高価ですが、

二度・三度と話題になり、日経新聞など多くのマスメディアに取り上げられ、

ズワイガニや鳥取県のPRにも使える事を考えれば安価と言えます。

今年もギネスの申請をするのかと思われます。

なぜニュースになったのか?

では、当サイトならではの話。

スポーツのスポンサーだったら何ができるのかって事です。

その前に今回のポイントを少し深堀りしてみましょう。

なぜニュースになったのかって事です。

1.過去最高金額

まずは「過去最高金額」ということ。言い換えるならナンバー1です。

マーケティングでは必ず大事な「ナンバー1」です。

また「過去最高」「業界1番」はプレスリリースを出す際にも有効です。

今回のような「世界一」が無理でも「日本一」「県内一」「業界一」と

規模を変更することでニュースにすることは可能です。

今回「世界一」なのもありロイターにも記事が掲載されていますが、

「県内一」だとロイターはおろか、全国区のメディアに

掲載されない場合もあるので注意が必要です。

2.一般常識を覆す数字

個人的には1と2の両方が揃ったのがニュース掲載の要因と思います。

例えば今まで「5万円」が最高値で、今回「6万円」だったらどうでしょう?

確かに「過去最高」ですが、人々は「へぇ、高いね~」となります。

先に紹介したマグロ、例えば300万円で「最高値」だとします、

その時皆さんは驚くでしょうか?

確かに300万円は大きな金額ですが、大トロや中トロは高級食材であり、

銀座の美味しい寿司屋では一人数万円するのが当たり前です。

「銀座で食べると一貫3,0000円するし…一匹ならね」と

「ええ~300万円!?どひゃー!!!」って驚くことはないでしょう。

要は数字や記録のインパクトがあるのが重要だと思います。

しかも一瞬で判断できるほど、多くの人の常識を覆すのが重要です。

もちろん、ターゲットにする層に響けばいいので

「業界の人からしたらありえない!」ってのも良いのですが、

それだと業界紙しかニュースにしない可能性があるので注意が必要です。

3.ギネス認定(2018年)

ギネスは世界的な記録です。

そのギネスに認定されるということは自他共認める記録であり、

世界的にもアピールして問題ないといえます。

メディア向けのリリースで良くあるのが

「業界一」「日本一」と記載し「証拠はありますか?」という話。

「日本初」と思ってたら実は他人、他社が既にやっているとかよくあるんです。

またメディアは報道する際に「事実確認」を重要視しておりますので、

「自社調べ」の「日本一」だと記事化されないケースがあります。

ギネスは世界的な認定機関であり、その記録は「大丈夫」と言えるので、

ギネスのお墨付きがあるなら記事化されやすいですし、

何より一般の目も引きやすくなるのが良かったのでしょう。

ただ、2018年も2019年もギネス認定前にニュースになっています。

そう考えると「ギネス記録が必須」とは言えないでしょう。

しかし、2019年にロイターに掲載されたのは

2018年のギネス記録が影響しているかもしれません。

スポーツのスポンサーならどうすべきか?

では、改めてスポーツのスポンサーならどうすべきか、です。

先程のポイント1、2をうまく取り入れるのが重要です。

予算もあり、不特定多数を目指すなら有名選手・チームへ

まず、予算しっかりあって大々的にPRをしたいなら、

昨今話題の渋野選手やラグビー選手、オリンピック選手との

契約をすることで話題になりやすいと言えます。

ただ、先程の条件を満たそうと思うと一桁億でも不十分な可能性はあり、

二桁億や、競技・活動に問わず10年契約など

「今まで見たことも、聞いたことも無いこと」をする必要があります。

個人的にはアスリートの引退後もあるので10年とか大歓迎ですが…

こんな事言うのもあれですが、他の広告媒体の方が良さそうです。

純粋にその金額をネットやマスメディアに投じた方が、

結果は伴いやすいと考えられます。

予算はあるけど、ターゲットが絞り込めている場合

先程は「不特定多数」でしたが、今度はターゲットが絞り込めている場合。

例えば「ゴルフをしている人」とか「県内」とかです。

この場合は、その業界を中心に「見たことも聞いたこともないNo.1」を

目指していくのが良いと思われます。

先程の例で出したゴルフの渋野選手とゴルフの話で行くと

例えば地元で話題にしたいなら、地元出身の選手と大口契約をします。

もし地元の選手が「まだまだこれから」だった場合には、

渋野選手や大勢した選手ほど大きな金額は必要にならないでしょう。

ただ、地元のメディアでしか取り上げられない可能性が高いです。

全国的なメディアでも、せいぜい業界紙などでしょう。

他にもeスポーツは魅力的な業界と言えます。

海外では大口の契約が連発している状況ですが、

国内ではまだまだ金額は小さく、海外ほどの契約は見ません。

今のうちなら数千万、数億という契約だけで大々的にニュースになりますし、

eスポーツ業界のメディアを通じ海外へ広まる可能性もあります。

予算がない場合…

最後、予算がない場合。

正直、諦めてください。

この手のPRはある程度札束での殴り合いです。

今回のズワイガニでも500万の落札価格の他に、リリースの手配やら

恐らくプラスで費用は発生していると考えます。

また、マグロのように繰り返していけば金額はどんどん上がります。

それでもやりたい…

そんな方は「長期契約」や「物品サポート」だと思います。

広告予算を数百万出すのは無理でも、商品を数百万円分出す。

例えば原価が30%なら、今回の500万のカニも負担は150万円です。

一方で「◯◯選手に10年間、商品を無償サポート」とか、

「◯◯県出身のアスリート30人に無償サポート」とかであれば、

比較的話題になりやすいと考えます。

ポイントは先程の1、2にあったような「過去最高」と「驚きの数字」です。

「1名の選手に(小物)10点提供」とかでは意味がありません。

ちなみに、大きなデメリットが2つ

最後に、この手法の大きなデメリットを二つほど。

1つはどんどん予算が必要になっていくということ。

マグロが良い例ですが「過去最高値更新」のために数億です。

すしざんまいさん宣伝広告費として認識しておりますが、

どんどん金額ががるのは避けられませんし、

時には「数億円」では皆が慣れてしまって「十数億」が必要になったり…

継続的にやるなら「お金がかかり続ける」ということです。

もう一つのデメリットはニュースにならない場合もあるということです。

先に紹介した1、2、3を満たしてもニュースになるとは限りません。

ニュースにするためにはプレスリリースを出したり準備もあれば、

「記者の目に停まる」という運も必要であったりします。

特にYahooトピックスは運の要素も強いと言われております。

極端な話、県大会にも出ていない地元アスリートと

数億円単位の契約をしてもニュースにならないかもしれません。

ただ、このデメリットに関してはSNS等で勝手に広まり、

マスメディア以上の影響が発生するかもしれませんが…

プレスリリースやメディア掲載は爆発力こそありますが、

確約のない広告手法であるというのを認識しておいてください。

以上、【二番煎じ】たった500万円でYahooトピックに載るという記事でした。

アスリートとの大口契約が「ニュースにもならない」ほどに

一般的になることを願っております。

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