諸事情により、全国の新聞とその発行部数を調べております。
まとまったら、こちらのブログでもご紹介しますね。
さて、その折に思い出したというかお伝えしたいことがあり、
思わず記事を書き始めた次第です。それは
「新聞に自分の記事が載った際の上手な使い方」
です。多くのアスリートの方は提案資料の中に
「◯月◯日 …新聞に載りました!」と記載します。
もちろん、これも良いんですがもう一歩踏み込んだ話です。
なお、これはスポンサー資料作成のキモの部分ですし、
なんだったら新聞以外でも使えるので、ぜひご一緒にどうぞ。
掲載された記事を、広告として出したら?を計算
個人的に得意な「出落ち」です。見出しでだいたい分かるやつ。
新聞にはお金を払って広告が出せます。
例えばコチラ、室蘭新聞の折込チラシ申込書です。
室蘭民報チラシ折込単価表
http://www.muromin.co.jp/murominn-web/koukoku/chirashi.pdf
URLをクリックすると、こんな数字が出てきます
B4サイズ(3円)を御前水(800)に配布したいな!
ってなると、2,400円かかるわけですね。(配送料・最低ロットなしで)
じゃあ、室蘭民報に載ると?35,745が発行部数のマックスです。
3円で計算すると約11万円ほどかかることがわかります。
チラシですとコレ以外にチラシのデザイン費だったりかかりますね。
記事とチラシでは大きさの差があると思います。
一方「折込チラシの一枚」と「紙面に写真付き」では、
見てもらえる可能性が紙面の方が高いと考えられますし、
何より「宣伝」と「記事」の違いがあります。
そう、この数字を合計していくんですね。
年間実績を掲載し「◯円分」を出しておく
このような広告は他にもあります。
例えばこちらは陸奥新報さん。
陸奥新報 WEB / 広告料金
コチラは紙面広告の価格が出ているので、サイズもわかりやすいですね。
例えば、マンガの下なら5cm✕1cmで3,000円とか、
記事中なら…カラーなら…といった具合で変化します。
自分の広告が一番近いものを探し出すことで、
「…の広告から、広告なら◯円かかると考えられます」と入れておけば、
見る側は一気に「…さんは◯円の広告をしたのか」となります。
これを、一年間貯めてみていくらになるかという話ですね。
もちろん表に出していないケースもありますが、
よくよく調べると出てきたりします。
一個一個が出たら「…と…と…で、合計◯円分の広告効果あり」とし、
更にその合計を「広告で出した場合」と比較をします。
これが「お買い得」なら一つの大きな判断ポイントになるでしょう。
メリットとデメリットも知っておく
更にもう少しメリットを見ていきましょう。
広告は「売る」がメインで、人々は時に視界にいれません。
TVでのCMがいい例ですが、CMになるとチャンネルを変えたり、
ここぞとばかりにお手洗いに行ったりしますよね?
皆さんも新聞を読んで「一番下の記事の下にあった広告は?」と言って、
みなさんお答え出来ませんよね?そう、それは視界に入ってないから。
一方、アスリートの記事は「読みたくて」見ています。
現代なら「へえ~こんな人がいるんだ」って思わず検索をして、
自分のWEBやSNSに到達すると、そこにはスポンサーの話があります。
記事は読みたいし、自分で調べてそこにはスポンサーの話。
単なる広告よりは確実にイメージが良くなることでしょう。
この「イメージ」ってのは重要で、やはり地元の選手だったり、
自分が応援する人を応援するスポンサーには良いイメージを抱きます。
結果、企業の広告効果が高まったりするわけですね。
昨日、錦織圭選手がウィンブルドンで試合をされていましたが、
ユニクロのウェアを着て、ニッシンのロゴが入ります。
元から嫌いな人は別にして、錦織選手を応援している人が、
いざ「夜食」を買いに行ったら…ニッシンと他社が並んでいた時、
おもわずニッシンを手にとるんじゃないでしょうか!?
これが企業に対する「イメージ」の効果の一つです。
では、もう一方のデメリットも知っておきましょう。
デメリットは大きく2つ
1つ目は「掲載」をコントロールできないこと。
広告であれば新製品発表、発売時とか狙うことが可能ですが、
記事になるのはタイミングもありますので、好きなときではありません。
また、先にも書いたように「文字だけ」になるのか「写真」が付くのか、
更に写真のサイズも選べず、例えば「左胸に10cmのロゴ」だと、
小さい写真にしたら見えなかった…ってのもあります。
また、去年は話題だったけど、今年は記事にならないケースもあります。
2つ目は自分の認知=スポンサーの認知ではないということ。
例えば先程の例で、記事をみて「◯◯って選手がいるんだ~」で、
検索をせずに終わったらスポンサーの名前は出ません。
レースや野球などのようにチーム名にスポンサー名が入ればいいですが、
個人名の場合はあくまで情報にアクセスする必要があります。
上記のイメージ戦略でスポンサー企業のWEBに顔を出していたり、
広報担当の一人として「◯◯選手=◯◯スポンサー」ならまだしも、
それが根付いていない、または複数あるうちに1スポンサーだと、
やはりSNSや自分のWEBに来て、見てもらう必要があります。
こうなると「新聞広告の金額と比較」が成り立たなくなる可能性もあります。
では、どうしたら良いのでしょうか?
デメリットは隠して、全力で「売り込む」のでしょうか??
他で埋めて、夢を見てもらう
個人的に思うのは、中長期の付き合いをしたいなら、
資料に記載はせずも、しっかりとそのリスクを説明します。
これは、順位やなんだったら参加するイベントも同様です。
去年は全国3位で、今年は1位を目指しますと言ったけど…
でも、周りが圧倒的に力をつけて5位になってしまったり、
6月の試合で無理をして怪我をしてしまい、
結果的に7月の試合に出られなくなったり。
時に、スポンサー料の変換なども発生するかもしれませんが、
一番は「頑張ってるもんね!」と言ってもらえること。
そこで都合のいい話だけでお金をもらっていては、
「都合良いこと言った上に、更に不都合が出てきた…ふざけるな!」と
なってしまいかねないのも事実です。
今後、また説明をしますがあくまで他のリターンで納得頂き、
雑誌掲載の部分は「あればラッキーですよね!」ぐらいのが良いかと。
それでも先方が「今年もいけるでしょ?次はTVかな!?」って思うのは自由。
応援の意味を込めてお金を出してくれるのも、先方の判断なんです。
こちらは、ただ闇雲に「お金をください!」というのではなく、
そのリターンがどういうものがあるのか、更に他に比べて、
どれくらいお得なのかを伝え、リスクも理解してもらうのが重要だと思います。
そのために、新聞や雑誌に掲載されたら「どれくらいの価値があったの?」を
調べておいて資料にも記載をするようにしましょう。
以上、【新聞掲載偏】自分の広告価値を計算しよう!という記事でした。
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