今日は次にやりたいアイディアの話です。
来年以降の資料では採用していきたいなってものでして、
LTV(ライフ・タイム・バリュー)です。
なぜ、アスリートやチームがスポンサー向けに
LTV(ライフ・タイム・バリュー)を入れるんでしょうか?
実は2つの大きな利点があります。
LTVを聞いたことがある人もいるかも知れませんが、
とりあえず記事は「知らない人」を前提に進めます。
不要な方はどうぞ読み飛ばして下さい。
LTV(ライフ・タイム・バリュー)とは?
LTVとはLife Time Value(ライフ・タイム・バリュー)の略です。
じゃあ、ライフタイムバリューとは?って話ですが、
顧客生涯価値の意味です。
簡単に言えば、一人の顧客が一生でどれだけ消費(購入・利用)するかを
数値化したものとなります。
例えば、私の携帯電は長年ドコモです。
auやVodafone、ソフトバンクを併用しつつもドコモです。
月額7千円として約20年…150万以上ドコモに払っています。
また、別の例では通販で見てみましょう。
楽天スーパーセールCMを見て、半額の炭酸水を買ったとします。
その炭酸水が美味しくて毎月2ケース買うとなります。
こちらも私の実例ですが、既に1年以上継続しています。
1ケース2千円、12ケースで2.4万円ほど払っております。
この様に、ユーザーが継続利用するサービスや消費があります。
継続利用する年数や、使うお金が「平均してどれくらい」ってのが
LTV(ライフ・タイム・バリュー)となるわけです。
では、なぜこんな数値を使うのでしょうか?
LTVを使えないと広告合戦で大負けする
少し強めの表現ですが、LTVがないとこんなケースが考えられます。
お酒を扱うA酒造とB酒造がありました。
どちらも単価は3,000円、利益率は30%とします。
購入率は10%とします。計算しやすいよに…
Google AdにてA社は上限クリック単価89円に設定します。
結果、表示順位は4番目になりました。
B社は上限クリック単価を100円に設定しました。
結果、表示順位は2番目になりました。
B社は更に120円に設定し、表示は1番目になりました。
なぜこんなことができるんでしょうか?
単純に計算すると、
A社 CPO:890円 利益:900円 残:10円
B社 CPO:1,200円 利益:900円 残:-300円(赤字)
なんとB社は1本売るごとに300円の赤字です。
広告担当者は明日にもクビでしょうか!?
いえ、実際にはB社がLTVを把握しているから問題ありません。
B社の過去実績から平均継続購入は3.5本、要するに
1本買わせたら平均して3~4本は購入する計算になります。
B社 CPO:1,200円 利益:2,700円 残:1,500円
上記のような計算でやっていたわけですね。(三本購入にて計算)
では、広告費が少ないA社のがもっと利益がでますよね?
広告費を垂れ流し、B社は駄目な会社なんでしょうか??
ここで重要なのがGoogle Adの表示順位です。
これは他の事でも言えますが「目立ち度合い」とも言える評価基準です。
要するに上に行くほど「目立って売れる」ってわけです。
B社は認知度を上げ、売上を上げていくわけでして、
A社は利益率こそ高いですが、販売本数では負けてしまうわけです。
しかしLTV(ライフ・タイム・バリュー)を出せてないと、
その判断もできず「B社は赤字でやってんだ」となります。
では、なぜアスリートやチームはLTV(ライフ・タイム・バリュー)を
導入するんでしょうか?2つの大きな利点をご説明します。
LTV導入の利点1:広告費が安くなる
これはスポンサー目線の話です。
例えばですが、テレビCMで商品を知って買う人が居ます。
検索や動画広告で商品を知って買う人が居ます。
それって「商品」の魅力がメインになっていますよね。
一方、アスリートの場合は「商品力+アスリートの魅力」です。
例えばですが羽生結弦選手が使ったものは売れますよね?
ロナウドが使う筋トレマシーンは大きく売れましたよね?
著名人を使うと「認知向上」という大きな効果と共に、
そのアスリートなどのファンが継続して使うというのがあります。
この場合、メーカーが試算している一般的な
LTV(ライフ・タイム・バリュー)よりも長い場合には、
その人を経由して宣伝したほうが結果的に安くなります。
先程のお酒で計算してみましょう。
B社は平均して3.5本売れると計算しておりましたが、
アスリート広告を入れると、平均7本売れるとしましょう。
そうなると、A社は1本売ればあと勝手に6本売れるんです。
1人あたりの利益にして5,400円ですよね。
アスリートのSNS、フォロワーが合計3,000人いたとして、
Google Ad同様の計算だと10%、300人がユーザーになります。
結果、7本 ✕ 300人で2,100本の売上が見込め、
最終的には1,620,000円の利益が見込めるわけです。
では、LTVナシの提案とLTVありの計算を比較しましょう。
見え方はこんなに違ってくるんです。
◯LTV(ライフ・タイム・バリュー)なし
・SNS 3,000人にPRします!
・300人が購入(平均購入率10%)
・御社のお酒(3千円)なら90万円の売上が実現!
・スポンサー料 30万/年
◎LTV(ライフ・タイム・バリュー)あり
・SNS 3,000人にPRします!
・300人が購入(平均購入率10%)
・平均継続購入は7回です!今回なら2100本!
・御社のお酒(3千円)なら630万円の売上が実現!
・スポンサー料 30万/年
さて、どちらを選びますか??
決して数字は嘘を書いてません。あくまで過去実績の参照です。
(※実績の出し方、証明方法、記載方法などは別の機会で)
たいてい担当者さんは頭の中で計算していますから、
前者の提案に対して「利益が残らない…」となります。
後者の場合は単純な利益はもちろんですが、
例えば「内の再購入率より全然高い!」ってなれば、
他の広告予算を持ってくることさえ検討ができるわけです。
LTV(ライフ・タイム・バリュー)が必要な理由わかってもらえました?
そして、もう一つアスリートには大きなメリットがあります。
LTV導入の利点2:継続的サポートが受けやすい
もう一つの利点は継続的サポートを受けやすいことです。
LTVを計算するにあたり「アスリートによる宣伝」が重要です。
また、先にも記載下通り「アスリートが使ってるから」を理由に
ファンの方が継続利用するという仕組みがあり、
万が一ライバル企業に乗り換えられると、自社の売上が止まり、
更には他社(ライバル)に売上が移ってしまう可能性があります。
これは、ファンによる過去の乗り換えや継続のデータが必要ですが、
例えば初年度の後半に「継続利用してる方いますか!?」と聞き、
その継続利用率を数値化して持っていけば良いわけです。
また、1度購入すると二度、三度が難しいのであれば
「次の購入も◯◯社にしようと思ってる方」とか、
「検討する人がいたら紹介したい人」とかでもOKです。
全てはアスリートの方をきっかけに「商品が広まったこと」なんです。
なお、アンケートなどは年一くらいお願いしてもいいかと思います。
スポンサーさんからの商品をプレゼントにしてみたり、
それこそ資料に使うので「抽選でAmazonギフト券」とか付けましょう。
ファンの方なんで使用した用品とかでもいいでしょうね。
できれば、アンケートをくれたかた全員にメールなりでお返事しましょう。
個人情報を集めると厄介な場合は、無記名型のアンケートでも良いでしょう。
他がやってないうちに、やってしまおう
さて、ここまで見て「そんなことするの?」とか、
「そこまでする人いないでしょ?」って思うかもしれません。
でも、だからこそやるんです。
他人がやる前にやるから効果が出やすいですし、
なんだったら中途半端な広告代理店もLTVを出しません。
だからこそ、今のうちに出してしまおうって話です。
それでも一部の業界や会社では「当たり前」です。
決して「必殺技」でも「百発百中」ではないので注意してください。
しかし、メディアに多数でるプロでさえやらない事を、
無名やなんならセミプロのうちからやっておけば強みになります。
ぜひ、簡単にでもいいのでLTVの計算を始めて下さい。
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