先程、企業向けにこんな記事を書いておりました。
スカラシップ制度がモータースポーツ界隈でしか
行われていない事実が発覚したりはしましたが…
スカラシップを受けた状態から「スポンサー契約」へ持っていくため、
どうしたらいいかな?というのを考え、3つの活動を出してみました。
なお、物品提供を受けた際に関係を継続したり、
その先の金銭提供を受けるにも活用できるかと思います。
ちなみに一言にまとめるなら「相手が求めたもの+α」を戻すってだけです。
100%求められたら150%の結果を出しましょうって話です。
それは「競技の結果」だけではないと思うので、
以下、3つの方法を御覧ください。
なお、やったから必ずスポンサーになるとは限りませんのであしからず…
スカラシップからスポンサーへ、その1:周りの人に使ってもらい、コメントを貰う
スカラシップや協賛品の場合、譲渡等は基本的に制限があります。
大抵は譲渡禁止で、一部で許可されていたのを見たこともあります。
許可といっても「紹介したら、紹介された人も安くなる」程度ですが。
また、道具によっては「人に使わせられない」ケースもありますが、
あくまで「一時的に貸せる」「試してもらえる」ものとします。
例えばですが野球のバット。
バッティング練習の際に1セット(数十球)の間だけ貸し出すとか、
そうすることで身近な方は、その商品の良さを体感できます。
もちろん「合う合わない」があるかもしれませんが、
お店に行って、とりあえず素振りするだけとか、
あれこれネット、雑誌の情報を調べるより数倍わかります。
eスポーツのマウスやキーボードなど周辺機器もいいでしょう。
現在、店頭では試供品が設置されております。
お店によってはゲームが出来るPCまで用意されるケースもありますが、
やはり「お店に来る」が前提になってしまいハードルが上がります。
しかし、身近な方が使っていたらどうでしょうか?
・操作性が素晴らしいマウス
・反応スピードが圧倒的なディスプレイ
・ゲームの安定性に優れたBTOパソコン
たとえばサークルやグループで活動される方のうち一人が、
スカラシップの対象になれば、少なからず周りがその機器を見ます。
また、昨今出てきた「eスポーツ選手のシェアハウス」や
eスポーツ用のネットカフェでも「触れる機会」は増えるでしょう。
シェアハウスでゲームが強くなる!? eスポーツ選手の集うゲーミングハウスがオープン
どうしてもネットカフェ等は「企業同士の話し合い」とかが必要です。
また、個人経営のお店だとなかなかこういう話もできませんが、
機器を提供する側が「ネットカフェ向けスカラシップ」や
「機器据え置き施設向けスカラシップ」をしても良いのではないでしょうか。
それはスカラシップでなく、コラボかもしれませんが…
大切なのは「間口を広げること」だと思います。
少し話がそれましたが、周りに試してもらって
具体的に買ってもらえるのも良いですし、
素直な意見を頂くのも重要だと思います。
スカラシップからスポンサーへ、その2:新旧比較動画の作成
これは意外と皆さん忘れているケースが多いような…
決して「YouTuberとして行きていけ!」とか
「目指せ100万再生!」とか言いませんのでご安心ください。
やることは、新旧用品を使っての結果を見せたり、
それに対するコメントを出したりするものです。
YouTubeを見ると競技に関しては素人みたいな人も、
この「比較動画」を作成されているケースが見られます。
そこを「本気で競技に挑むプロ」として比較動画を作るわけです。
なお、注意したいことが2点。
注意①:比較は同一メーカーの「旧製品」や「販売終了品」
ま、書いてあるとおりです。
スカラシップを受けていることで、少なからずメーカーと関係がある、
その状態で他社批判をするのはリスクが伴います。
また、同一メーカーでも現行で販売されているモデルと比較すると、
何かと問題になる可能性もあるので、先代モデルだったり、
販売終了となったものと比べて「進化のポイント」を説明すると良いでしょう。
注意②:利点を述べるか、自分は好きで伝えけなさない事
もう一つの注意点は、比較するんですが基本「褒める」事です。
これは少し頭を使うかもしれませんが…
例えば最新のiPhoneXSと旧型のiPhone6としましょう。
CPUの処理能力やカメラ性能、その他機能で言えば最新型がいいです。ここで
「見てください、XSのカメラ綺麗!!」までなら良いですが
「6のカメラ、今見ると酷いっすね…」と。。。
もちろん、時代の流れで進化したから仕方ないのですが、
6を大事に使ってる人もいるし、何があるかわかりません。
それこそネットのまとめサイトに「◯◯選手、…製商品を大批判!」とか
書かれて意図的に炎上させられるケースも考えられます。
ですからあくまで加点方式でのみ評価します。
例えば「XSは機能満載な一方、6はシンプルでいいですよね」とか。
「ネットとメール、電話だけなら6もいいですね!」とか。
また、今回のスマホなら「単純な重さで言えば6のが軽いです」とか。
どうしても困ったら「私はiPhone6、好きですね」とか。
ちなみに、揚げ足を取るようですが
「XSは余分な機能満載で、6のシンプルさが理想ですね」とかは注意。
また「私はiPhone6の方が良いですね」なんて言うのも注意です。
動画に限らず、ネットに出してしまうと一瞬で世界中に公開されます。
スクリーンショットやWeb魚拓など取られたら、
それこそ一生その情報は消せない可能性だってありますので、注意は必要です。
ただ、本気で競技に挑んでいる人だからこその影響力もありますし、
はたまたそれに結果が伴っていたら、紹介した製品も売れるでしょう。
動画自体が話題になれば、スポンサーさんだって一目置くでしょうから、
ぜひとも挑戦していただきたいものです。
スカラシップからスポンサーへ、その3:独自テストと報告
最後、少しハードルがあがりますが効果ありそうなのを。
それは「独自のテストとデータの提供」です。
もちろん、そういう事が出来るもの前提ですけどね。
例えばモータースポーツのタイヤ。
新品装着して、走って、どんな感じだったか!?
そんなの当たり前です。
・走行時の天候、気温、湿度、路面温度
・走行前の設定空気圧と、走行後の空気圧
・走行前のタイヤの状態(表面の様子や温度)と走行後の違い
・他のタイヤ(同一メーカー品)との比較
・タイヤ毎のラップタイムや速度の差
こういった事はテストでは当たり前の様にデータが取られていますが、
あくまで「プロのテストドライバー」の情報でしかありません。
また、テスト品と市販品の差、ロットの差もあるかもしれません。
要するにメーカーがお金を出して調べていることを、
せっかく使っているなら調べて、求められる前に情報提供します。
他にもゴルフクラブだったら。
・飛距離の比較
・コントロール性の比較
・ヘッドスピードの計測と比較
といった比較はやりやすいかもしれません。
モータースポーツのタイヤほど外部要因が影響しにくそうなので
天候などは無視しましたが、そういう情報も重要かもしれません。
また、個人差的な感想ですが「疲労感」の差もあるでしょう。
数値などのデータは良さが誰にでも伝えられますし、
感想の部分はファンの方には響きやすいと思います。
また、次に出る「周りに使ってもらう」でも良いでしょう。
以上3つとなりますが、根底にあるのは
・ユーザーを増やしたい
・商品(の良さ)を知ってもらいたい
ということですから、そこに合致するものであれば
上記の3つに限らず効果があると思います。
そして最後に大事な話を一つ。
大事なのは信頼であり、契約を守ること
一番大事というか、基本的な部分です。
先程の記事でも書きましたが、スカラシップには条件が付きます。
参戦履歴はもちろん、ステッカー貼り付けなど
条件を満たすから「特別扱い」されているわけです。
また、自分は一個人でも相手は法人であるケースが多いでしょうし、
個人と法人だからといって「契約」は大切です。
これはスポンサー契約時も言えることですが、
やはり約束を守らないのは最低の行為であり、関係を崩します。
先のステッカーはもちろん、報告書であったり何かしらの参加であったり。
スポンサーとなる企業さんと話していると聞こえるのは、
意外と契約を無視するという話です。結果、翌年はありません。
当人に聞くとあれこれ理由を述べますが、結局は「契約違反」です。
レースならマシンが大破したり、アスリート自身のケガもあります。
これは仕方ありません。
ただ、その時に「すいません、この後の予定が白紙です」とか、
「年間6戦の予定が次戦休むので5戦になります」とか、
「印刷が遅れ、ステッカーが次戦に間に合いません」とか、
相手が気づいて「どうなってるの?」という前に
アスリート側から報告し、時に相談をすべきです。
これが出来ないから「あの人、ステッカー貼ってないんだよね」とか
「◯◯戦に参加してないようだけど、どうなってんの?」となるわけです。
聞かれてから答えていては「言い訳」と言われかねませんし、
金銭やモノ(価値がある)が発生しており、
その引き換えに何かを提供するからこそ契約が結ばれているんです。
片方が破れば、相手だって破るに決まっています。
ちなみに、私も契約を無視された経験があります。
友人の紹介でもあったので、比較的ゆるく管理したのが問題ですが、
契約上は獲得金額の20%を頂くことが条件となっておりましたが、
私への支払いがないまま数社の契約をしておりました。
なお、この選手が契約後に不履行があったため、提案資料に記載があった
うちの会社に連絡が来て問題が発覚した次第です。
結果的に、うちの話を聞いて連絡してきたスポンサーは契約解除、
その話が流れて他の会社も翌年の継続はなかったそうです。
その後数年間見ていますがスポンサーが居ないのを見ると、
業界で悪い噂が流れたか、まともな募集活動が出来ていないんでしょう。
残念ですが契約違反をするのは法人からしたらご法度です。
個人だから、アスリートだから、結果が出てるから…仕方なくありません。
ですから「スカラシップだから」とか「スポンサーじゃないし」ではなく、
必ずスカラシップ契約でも求められたことを100%実行しましょう。
スカラシップ制度自体はどうやらモータースポーツがメインですが、
今使っている商品をしっかりアピールし続けていれば、
スポンサー契約に繋がる可能性はなきにしもあらずです。
そもそも、スポンサー契約の提案に行く時点で、
「実は御社の製品をずっと使ってまして…
◯年前のSNSを見ていただくとわかります」とか、
「御社製品を紹介してたら、ファンの方で◯名購入頂きました。
「スポンサー契約を頂けるなら、新製品であったり
御社が思うタイミングで狙った商品のPRが出来ます」といった
アプローチ方法もありますからね。
何もやってない人、そもそも使ってない人よりは
二歩も三歩も前を行けるということです。
少し長いはなしにはなるかも知れませんが、
ぜひともスポンサー募集活動で活用してみてください。
以上、スカラシップからスポンサー契約を目指す3つの方法という記事でした。
皆さんのスポンサー募集と、活動自体が成功するのを祈っております。