さて、シーズン終わりそうなこの段階ですが、
やっとこさ全10チームのF1スポンサー分析が完了しました。
チームごとの分析は最後にあるリンクをご参照ください。
今回はスポンサー分析で見てた事をまとめました。
なお、個別の記事にはありますが今回の「スポンサー」情報は、
基本的にはF1チームの公式WEBより情報を抜粋しており、
サプライヤー、パートナーとった契約事に分けておりません。
ですから金銭・物品・技術など様々な協力体制を元に
「スポンサー」としておりますことご了承ください。
総スポンサー契約は29カ国、244件
チームごとにスポンサーとその本社所在地を調べ、
本社所在地を(国籍)としてカウントをしました。
結果、スポンサー契約は合計で244契約、
国は全部で29カ国となりました。
なお、一社で複数チームにスポンサードしていたり、
F1の公式サプライヤーとしてタイヤを提供している
ピレリ(イタリア)については全チーム(10チーム)と
契約しており、10契約としてカウントしております。
スポンサー契約最多の国はアメリカ
まずはじめに、スポンサー契約が最も多い国はアメリカです。
契約数は63件、チーム数で10チームに渡ります。
F1はヨーロッパを中心に世界を転戦する一方、
アメリカは独自のインディやストックカーシリーズが
人気でF1人気は「微妙」と言われております。
が、実際にスポンサーとなる企業が多いのはアメリカです。
主な理由はやはりF1のスポンサーとなる企業が、
世界展開をしており、本社がアメリカにあるからだと思います。
また、3D System社やDELLなど複数チームに
スポンサー契約をする企業も影響が大きいでしょう。
ちなみに二番手はイタリアの39件、次はイギリスの30件です。
イタリアはピレリはもちろんスパルコ、アルパインスターといった
ウェア等のメーカーが目立ちます。
日本はドイツに並ぶ5番目、16件
我らが日本のスポンサー数は16件でドイツに並ぶ5番目です。
29カ国中の5番タイなのでかなりの上位と言えます。
なお、マクラーレンとケンウッド、akebonoブレーキや
メルセデスとエプソン、エンドレス、フェラーリとNGKといった
比較的長い付合いのあるスポンサーも目立ちました。
また上記のエンドレスや、ルノーと契約するELYSIUMなどは
非上場企業ながらF1チームとの契約をしており、
「F1=上場企業しか無理」というわけではないのがわかります。
スポンサー契約が1件(社)のみの国は14カ国
全29カ国からスポンサーが集まる中で、
半分の14カ国は1件(社)のみのスポンサー契約となります。
オーストリアやデンマーク、ノルウェーやフィンランドといった
欧州系からオーストラリア、シンガポールにタイといったアジア、
更にはブラジルやケニアといった新興国まであります。
ちなみにフェラーリだけ「マルタ」というタックスヘイブンが…
中国のスポンサーも健闘
経済成長著しく、GDPは世界第二位。
アメリカのGAFAに対抗できるBATHのある中国は、
スポンサー契約数7件、4チームとなっております。
この数字は5位のドイツ/日本、その次のフランス(8件)に次いで
8番目の数となります。提供チーム数で見ると7番目に上がります。
トップ3チーム中、2チームに中国系スポンサー
現状、F1はメルセデス、フェラーリ、レッドブルが三強でして、
チームの予算を見てもやはり「上位」となります。
メルセデスこそ中国系スポンサー不在ですが、
フェラーリは2社、レッドブルは1社契約があります。
スポンサーゼロの韓国
個人的には意外だったのが韓国の「ゼロ」という結果です。
ヒュンダイは自動車メーカーですのでハードルが高そうですが、
サムスンやLGといった家電メーカーもありますし、
経済発展具合や一時期のF1開催を考えても
1-2社あっても良さそうですが…ゼロとなりました。
フランスは契約数こそ多いものの、チーム数は少ない
少し特殊?といいますか、他と傾向が違うのはフランスです。
スポンサー契約数8件ながら、2チームしかフランス系と契約していません。
また8件中7件はルノー(フランス)となります。
フランスは「自国チームなら応援する」という立場なんでしょうか。
なお、ルノー意外にフランスの国と契約するのはウィリアムズで、
THALES(タレス)という電機企業です。
アスリートは「勢いのある国・会社」にお金を出してもらう
今後、上場/非上場や事業展開する国の調査も必要ですが、
単純に「勢いのある国」「儲かってる会社」がスポンサーとして
理想的ではないかと思います。
F1人気はそこそこ…といわれたアメリカがダントツのトップですし、
日本や中国もしっかりと上位に食い込んできております。
また、フランスの例を見ると「地元」というのは強いですよね。
サッカやバスケで地元密着のチームが成り立つのもわかる気がします。
今後は先の上場/非上場に加えて決算状況も見れるといいのかなと思います。
あくまで課程ではありますが、売上を伸ばし続けていたり、
年間を通じてしっかり利益が出ているならチャレンジグな広告も出来ますし、
時にCSRなど純粋な売上・広告のため以外にもお金を使うでしょう。
赤字だと「広告費なんてないはず!」と思われがちですが、
起死回生の策としてや、既存広告戦略の見直しに使うかもしれません。
また、黒字が出ていても「市場・売上は固定されている」と
わざわざ新たに広告を出さないかもしれませんし…
このあたりはまた調査をして、報告していきます。
最後に、エクセルのスクリーンショットだけ載せておきます。
裏ではこんな作業をしているんです。。。